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これは多目的戦闘機F-16による空中戦のシミュレータです。
最高速度1450マイル/最大高度50500フィート。
ミサイルとバルカン砲を装備し、オートマチック追尾やECM(Electronic Counter Measure)を可能とする電子機器とディスプレイを搭載しています。

あなたは、これらの機器を操作して、超高速戦闘機MiG-25の編隊を相手に、実践さながらのドッグファイトを繰り広げるのです。

F-16 データ 全 長:14.52m、全 幅:9.45m、全 高:5.01m、最大重量:16.057t、最大速度:マッハ2.0


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F16ファイティングファルコン
85年6月付近ASCIIにより販売されたドッグファイトシミュレーション。開発元はNAXA。
同年年末にはセガ・マークIIIにも移植される。
ケーブルでMSX本体同士を繋げることによって2人同時対戦も可能。

速度計、高度計、コンパス、標準などのリアルタイム表現や、水平線の点描や敵機のアニメーションなども相まって、きちんと360度の空中戦の雰囲気を楽しむことが出来る。

ハセガワ製 1/32 F-16のプラモデルを4ヶ月に渡って月10名にプレゼントをしたり、同年10月20日に東京青山で32名の2人対戦勝ち抜きトーナメントを開催したりと、何かと販促キャンペーンなどに力が入っていたようで、売上もそこそこあった模様。

対戦で必要なケーブルは自作する必要があったが、後日JOY-JOYケーブルと銘打って1,980円で限定販売されていたらしい。(自作する場合は、MSX本体のジョイスティックポートに挿すケーブルを2本用意して、9と9の線を直結、1と6、2と7の線をクロスして接続すればケーブル完成です。コネクタのピンは右上から1~5、右下から6~9になっています)

ゲームの開始はレベルの選択から。
1~10までのレベルがあり、レベルが上がるとクリアするまでの撃墜ノルマや敵機の出現数、それと自機のミサイルの搭載数が変わっていきます。レベル+1が撃墜ノルマです。いきなり最終の LEVEL 10 からプレイすることも可能なので、自分の腕に自信があれば挑戦するのもいいかもしれません。無事にそのレベルをクリアすると、そのまま次のレベルに挑戦ができます。


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このゲーム、MSX本体を買った時に同時に買ってもらったゲームのひとつだったんだけど、初めてやった時は30分ももたずに投げ出したような気がします。
BGMも無いし、地味だし、なんか説明書見てもややこしそうだったし。敵をひたすら撃っても、ぜ〜んぜん落ちなかったし。地味だし、わけ分かんなかったし、地味だし。あと地味…
うん。小学校の可愛らしかった頃のおっさんは、本作の事をシューティングゲームだと思っていたんですよね。シミュレーションってジャンルそのものを知らなかったんですよ。当時のおっさん。
じゃあ何で買ってもらったの? って聞かれても、名前がなんか格好良さそうだったからって理由だったし。だって、このリストの中から欲しいゲーム選んでねって紙渡されて言われただけなんで、判断基準がなかったんですよ。ジャケ買いみたいなもんかな? タイトル名前買い?

そんなわけで2〜3年程放置していたんだけど、中坊の頃ふと気紛れでやってみたら、なんかクリアできちゃったんですよね。そこで、よっしゃ面白いゲームやん! F-16ブーム到来か? となる流れだったんだけど、何だかルートに乗るの失敗したらしく、またタンスの肥やしと化してしまいました。当時のおっさんは推理小説とゲーセンがブームだったんですよ。

次に本作に触れたのは、ドナドナを開設してからですね。コナミ以外で何か記事になりそうなMSXのブツはないかなって考えていて、本作のことを思い出したのかな? うん。面白かったからだとかポジティブなものではなかったと思います。いやぁ。何と言いますか、何ひとつ良いエピソードが無いわ(笑)

まあ、そんな本作F-16ファイティングファルコンなんですけど、ある程度操作方法などが分かれば下手なシューティングゲームよりは面白かったりするんですよ。これでも。
雰囲気もよく出来ているし、360度のアクロバティックな操作ができるので、真っ逆さまで飛んでみたりとか遊べるし、夜間戦闘に視界の悪い雲の中のステージもあり、85年当時のゲームとしてはバリエーションも豊富なんですよね。
コッテリ濃厚といったようなゲームではありませんが、やや薄味でもしっかりした物を遊びたいって人にはオススメできるかと思います。turboRやCPUクロックアップのできるエミュレーターなどでプレイすれば結構化けますよ。
ちなみに、おっさんの得意なステージは夕焼けのステージです。トッテモキレイダヨ(笑)


■ゲーム補記
きっちりと操作方法などを憶えている人は少ないと思われますので、一応説明書代わりに操作方法を書き残しておきます。ROMカセットを持っているだけの人も、これで思う存分に大空に戻ることができるでしょう。というわけで当ページを見てゲームをプレイした方は、思う存分本作の知名度を上げてやって下さい(笑)

f16setumei
1: 速度計、兵器の残数
2: 方位系(コンパス)
3: 高度計、発射したミサイルの爆発までのカウントダウン
4: 標準
5: 上から順番に、オートマチック/セミオート/マニュアル の表記
  兵器の状態
  現在の兵器
  レーダーの状況(ルックアップかルックダウンか)
  スコア
6: 上から順に、ワーニングライト:敵がミサイルを撃ってきた時に点滅
  パイロットイジェクション:機体損傷が激しく墜落を免れ得ない時に点灯
  ECMライト:ECM作動時に点灯
  燃料系:通常飛行13分間の燃料をつんでいる。
7: 左の円がレーダーサークル:周囲32マイルを俯瞰図で表示。
  右半分:通常レーダー
R:追跡している敵機までの距離(単位:0.1マイル)
A:追跡している敵機の高度(単位:1000フィート)
I:敵機へのインターセプト角
S:追跡している敵機の速度(単位はマイル/h)


■キー操作
下 :上昇、押し続けると宙返りをする、最高高度50500フィート
上 :下降、最低高度0フィート(地上激突とも言うw)
右 :機体を右に傾ける(少し右に曲がる)
左 :期待を左に傾ける(少し左に曲がる)

右折:右+下で上昇右旋回、左+上で下降右旋回
左折:左+下で上昇左旋回、右+上で下降左旋回(説明書の通りに書いてます)

X :加速
A :アフターバーナー(急加速)、速度上限は時速1450マイル(約マッハ2)
Z :減速
X+Z:急減速

0~7:姿勢制御の反応速度設定、0が緩く7が急、初期設定は4

F3:上位モード(オートマチック)と下位モード(セミオート or マニュアル)の変更
※オートマチックモード:兵器の発射と急加速以外をオートにする。
追跡、回避、ECM、武器の換装がオートになる。
遠距離時はミサイル、近接時にはバルカンを自動選択。
武器の換装タイミングはミサイル到達秒が32秒の距離でスイッチされる。
急加速の後はエアブレーキがかかり元の速度に戻る。

C :下位モードの変更(マニュアル<>セミオート)
  ※セミオート:モードに入った時の速度を維持しようとする。他はマニュアル操作になる。
  ※マニュアル:手動モード、すべての動作を自分で操作する。

F2:レーダーのルックアップ・ルックダウンの切り替え
  ルックアップ時:上限+13000、下限-3000(単位:フィート)を走査。レンジは60マイル。
  ルックダウン時:上限+3000、下限-13000(単位:フィート)を走査。レンジは60マイル。

F1:ロックオンターゲットの変更

F5:武器の換装。ミサイル<>20mm機関砲の換装
  換装時には数秒の時間を要する。
  ※マニュアル時にミサイルを発射した後機関砲に換装すると、
  ミサイルは敵機ではなく機関砲の標準をロックオンしてしまう。
  本物のF16でも同じ仕様なのだそうだ…。
  ※機関砲は500発、ミサイルはレベルによって搭載数が変わる。
  レベル1:2発、2:3発、3~7:4発、8~10:6発

SHIFT:トリガーボタン(兵器の発射)。
   ミサイルは敵がロックオンされていない状態だと発射されない。
   ※敵が機関砲の有効距離にいる時にはサイトの中央が赤丸になる。
   それ以外の時に機関砲を発射しても無駄弾になる。
   ※敵機にダメージを与えると敵機が赤色になる。
   さらにダメージを与えると火を噴いて墜落していきます。

BS:ECM(電子撹乱装置)をオンにする。
  敵がミサイルを発射している時に有効になる。それ以外の時には動作できない。
  ※敵機がECMを作動させている場合は敵機の周囲に黒いもやが見えるようになる。

HOME:脱出。機体が損傷を受けたら脱出しましょう。

STOP:ゲームの一時停止
ESC :ゲームの強制終了

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