19040401
気分転換にいろいろと流していたら、世の中には面白いものがあるんですね。
MSX版のグラディウス2が8ドットスクロールじゃなく、スムーズにスクロールしている動画を見つけてしまいました。スムーズスクロールのグラ2は、PSPの沙羅曼蛇ポータブルに入っているものしかないと思っていたんだけど、まさか turbo-R 用に動くパッチを作る猛者がいたとは驚きですよ。まあパッチ自体は10年前からあったみたいなので人によっては今更なんだけど(笑)
なんと言うのか、海外勢はまだまだMSX界隈も賑やかですね。嬉しい限りですよ。

[TAS] Konami's - Nemesis 2 - Enhanced [グラディウス2] played on openMSX
https://www.youtube.com/watch?v=9gYhtCJfqYg

MSX2+ でようやく実装されたスクロール機能を使っているのかな? 滑らかスクロールですねぇ…
MSX物が苦手な人は8ドットスクロールが苦手って人が多いので、こういうのがあると勧めやすいなぁと思います。とは言え改造物なので、人によっては拒否反応が出る人もいるとは思いますが…

カラーパレットが MSX1 のものに似せてあるので、おっさん的にも大満足です。MSX1 のタイトルのゲームはやはり MSX1 の色が最適だと思います! MSX2 以降で MSX1 ものを起動すると鮮やか過ぎておっさんちょっと苦手なんですよ。

記事の見出しには MSX turbo-R 用とはありますが MSX2+ でも動くみたいです。ただ、パッチのテキストには turbo-R 推奨とあるのでそれに倣っています。


パッチの配布場所は「FRS' MSX & SMS Page」さんの所です。
Gradius-2 Patches (Gradius 2 enhancement patch)

ただ、このパッチはIPSファイルではなく、おっさんが見慣れていないXPCファイルなので、ちょいと扱いが面倒くさかったかな。XPCは軽く調べた感じ実機で使いたい人にとっては便利なファイル形式っぽかったです。おっさんエミュ派だからハード改造関係はとんとさっぱり分かんないんですよね。Mマガやバッ活派じゃなくてM-FAN派だっので(笑)


パッチの当て方 Linux編 [ LinuxMint19.1、Ubuntu18.04 ]

Windowsユーザーへのパッチの当て方はパッチ同梱のReadmeテキストにあるけど、Linuxユーザーは想定されていない事が通常運転なので、何とかしてみました。パッチ当てるのに4日掛かったよ(笑)

Windows用のEXEファイルを扱うので、wineはインストールしておいて下さい。
バージョンは多分どれでも大丈夫だと思います。不安ならば安定版を入れといて下さい。

FRS' MSX & SMS Page
上記サイトから Gradius2_patches.zip を入手。必要なファイルは GRADIUS2.XPC です。

● グラディウス2のロムファイルを用意します
グラディウス2はROMのバージョンに違いがあります。必要なROMは[a1]指定のヤツです。広く流布している通常版の[!]のファイルだと動かないので注意して下さい。
チェックサムが違うので端末で確認して下さい。
$ sha1sum グラディウス2.rom
SHA1 = ab30cdeaacbdf14e6366d43d881338178fc665cb の物が必要です。

● 端末で128KBのダミーファイルを作ります
原文には8KBの物を作れとありますが、それだと一部のエミュレーターでしか認識しなくなるので、2Mbitのロムファイルになるように調整します。
$ dd if=/dev/zero bs=128k count=1 of=128k.bin
上記のコマンドで 128k.bin というファイルが出力されます。拡張子は bin にしといて下さい。rom にしとくと編集時に「平文テキストファイル」に性質変化するのですこぶる鬱陶しいです。

● 置換の機能のある適当なバイナリエディタで 128k.bin を開きます
中身が全部 00h なので、これを FFh に置換してやります。全置換でOKです。最初から最後まで全部 FFh 一色で埋めて下さい。作業を終えたら上書き保存を忘れずに。
※00h のままでもいいと思うんだけど、原文が「Create an 8KB filled dummy file filled with FFh」とあるので、一応 FFh で埋めておきます。

● 元ロムとダミーファイルを結合します
※ここでは元ROMである グラディウス2.romを GR2.rom にリネームしてあります。
$ cat GR2.rom 128k.bin > GR2p128k.rom

● ExecROM をダウンロードします
必要なものは xpctools1.0_win32.zip の中にある、xpcapply.exe です。

● XPCパッチを当てます
ここまでに準備したファイル、GR2p128k.rom、GRADIUS2.XPC、xpcapply.exe、の3つを同一ディレクトリに配置して下さい。端末で下記のコマンドを実行して下さい。
$ wine xpcapply.exe GR2p128k.rom GRADIUS2.XPC -o gradius2_enhanced.rom -ask

※dosbox が必要だとエラーを吐かれたら、下記コマンドでインストールして下さい。
$ sudo apt install -y dosbox

wine xpcapply.exe GR2p128k.rom〜 の端末実行中に4つ質問されます。
順番に、ガリウスの迷宮(バックアップ)、夢大陸アドベンチャー(自機ペンギン)、Qバード(コマンド)、自機無敵の効果を足すかどうかという内容です。YかNかでイエス/ノーを入力して下さい。別に2本挿しの機能自体は消えていないので、どれも要らないのならNNNNでもいいです。

4つの質問を終えると gradius2_enhanced.rom として、パッチを当てられたロムファイルが出力されます。以上で終了です。お疲れ様でした。


Windows版はパッチに同梱されている READ-ME.TXT にある手順でどうぞ。やってる事自体や流れは上記Linux版とほぼ同じです。
ただ、原文の「4) type: xpcapply GRAD2ENH.ROM GRADIUS2.XPC」は
xpcapply GRAD2ENH.ROM GRADIUS2.XPC -o gradius2_enhanced.rom -ask
とする事をオススメします。


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