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STORY

199X年8月東京・吉祥寺
主人公の少年は母親と2人暮らしのティーンエイジャー─。
ある夜、少年は奇妙な夢を見た…。

異次元世界の迷宮、喋る扉、十字架に架けられた少年、
そして悪魔に虐げられた少年───

不思議な夢から目を覚ますと、
井の頭公園で殺人事件が起こり街が騒然としていた。
と同時にパソコン通信により不可解なメッセージが送られていた。
それは悪魔を自分の仲魔として、いつでも召喚することができる
「悪魔召喚プログラム」であった…。


あなたの意思が世界を決める…

1992年10月30日にアトラスから発売された3DタイプのRPG。ハードはスーパーファミコン。

ファミコン版の女神転生の流れを汲んでいるのて、3DタイプのRPGになっているし、当然衝撃的だった悪魔合体も引き継いでいる。マイコン版の流れを採用しなかったのは英断だろう。

舞台は世紀末の東京。ありふれた日常を送っていた主人公が、異なる価値観を持った仲間と出会い、気がついたら秩序を掲げるメシア教と混沌を謳うガイア教の戦いに巻き込まれていくという話。
本作は結構ダークなテーマで、当時当たり前だった勧善懲悪とは程遠いシナリオに心を鷲掴みにされた人も多く、当時からしばらく一部の界隈では本作やその続編のシリーズをして四大RPGの一角として数えていたぐらい人気のある作品となった。

難易度は高め。エンカウントは多いではなく酷いというレベル。敵を全滅させてもそのまま別の敵グループと連戦になることが基本なので、戦闘が冗長になる傾向がある。
会話システムがあるので敵と会話して追い払ったり仲魔にしたりもできるけど、自分よりレベルが高い相手だと無条件で会話が失敗するのは少しどうかと思う。
一部の魔法やアイテムで一定時間敵を出現させないようにできるので、その呪文が使える仲魔がいるかどうかで快適度が極端に変わる。


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ワタシハ ゲドウ スライム コンゴトモヨロシク…
メガテンの華と言えば悪魔合体をあげる人も多く、本作から属性にLAWーDARKの縦軸の要素などが加わり、より本格的になった。
本作をプレイするなら覚えておいて損はないが、鬼女は鬼神族なので、女神を作る際のお手軽な触媒になる。鬼女が女神になるとは何かの皮肉なのだろうかと、本作をプレイするたびに考えるのは自分だけだろうか? ただ、問題なのは、現実世界の鬼女は何をどうしても女神にならない傾向が強い。誰か助けて…

悪魔の種族も多くなり、追加された悪魔も日本や世界各国の神々や魔物から節操無く追加されているので、海外版の方向には展開できなかった模様。本作でも大概どうかと思うのだが、次作のIIの方ではキリスト教徒にマジ切れされるのではないかというレベルだった。このごった煮神々感はある意味とても日本的だと思わずにはいられない。


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真・女神転生NEUTRALルート久々のクリア… つ、疲れた…
本作をプレイするのって、ホント久し振りでした。真1や真2、ifも結構好きだし気に入っているし面白いんだけど、ドラクエやFFシリーズみたいに気軽にプレイしよって気にはなれないんだよね。本作は選択肢によってストーリー展開がかなり変わるんだけど、それらが個人の善悪の価値観まで揺さぶってくるのが結構重かったりするわけで、一度プレイするとしばらくはプレイしたくなくなるんですよ…

普通のRPGだと、とりあえず良い子ちゃん的な行動を取っておけばオールオッケーなんだけど、本作だとそうする事でモヤモヤする展開に繋がるんだよね。「神に従順な下僕以外は全員滅びればいい」そういう展開になっちゃうんでしんどいです。現実での一神教の歴史でもよくあるアレ。おっさんどうもこの手合は苦手でして、意に従わない者は存在を許されないって、どんだけ傲慢なんだよって思っちゃうクチ。どうしても拒否感が出てしまいます。

かと言って、それと反対の価値観であるCHAOSルートも、突き詰めると「多様性や個性は保証されるけど、力が何よりも重視される世界」を目指しているという話でして、これもこれでじゃあ弱者は死ねって事だよな? と思ったりするわけ。比較としてはLAWルートよりは1cmぐらいはマシって程度で決して歓迎できそうもない。
神々の代理戦争でセカンドハルマゲドンを担わされた主人公の行き着く先が、思考放棄の傀儡人形か弱肉強食の力の象徴になるかって、主人公全然報われないよなぁ(笑)


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そんなLAWとCHAOSのルートなんだけど、一応本作はどちらの価値観も選ばないNEUTRALルートも用意されているんですよね。ただ、これがまた細い道でして、普通にプレイしていたらまず条件を満たせないんですよ。大きな選択をすると結構大きく属性が傾いてしまうので、意図的な調整を入れないとそのまま流されて進んでしまい中道には戻れなくなるんで…
ちなみにNEUTRALルートは通称皆殺しルート。どちらの価値観にも属さないから、どちらも結果的に排除しちゃいます。LOWルートのボスも、CHAOSルートのボスも皆殺しDEATH
それで手に入るのは、超常の存在の手助けは無く、弱々しい存在ではあるけど人間の力のみで未来を掴み取る世界。完全なハッピーエンドとは思わないけど、ディストピアよりはいいかなと。

いや、何と言うか… 結構重たい話ですよね。これをゲームでやっちゃったんだから、当時は本当に凄いと思いました。だって、この当時のRPG事情って基本的に西洋風の勧善懲悪物しかなかったんですよ。そんな中にコレだもん。シビレますって。今でも凄いなぁと思わずにはいられないし。
悪魔との会話システムや、悪魔合体など、それはそれで結構楽しくもありますが、やはりこの精神的に揺さぶられるモヤモヤさせられる部分が、おっさんとしては本作の最大の魅力なんじゃないかなと思います。善も悪も等しく歪んでいる。まさしく世紀末に相応しい逸品でした。


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